秋空に舞うコンフェティ

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「始まりは雨の日の出会い、そして一冊のノート――」

樹々が黄や紅に染まる秋。
俺――秋津隼人は、一人の少女と出会った。
夜長に降り始めた雨の中、傘も差さず佇んでいた少女。
少女が落としたものと思われる一冊のノートを手にした時から、俺の平凡な生活は少しずつ変わり始めた。

ノートの持ち主を探し、廃部寸前の演劇部へと訪れた俺。
その俺が見たのは、個性的な演劇部の面々だった。

雨の日に出会った少女、ぐーたら脚本家で、気が抜けると人外の垂れ生物になる先輩・安藤沙夜。
真面目で大人しいと思っていたクラスメイトの上城雪は、リボンを付け替えるだけでガラッと性格の変わる超演技派体質。
七海姉――佐倉七海部長は、天然ボケとおっとりの度合いがだいぶ激しすぎるお隣さん。
そして、学園の屋上で何故か行き倒れていた少女・奏衣。

変わった演劇部の面々+1名に囲まれて。
気づけば俺は、演劇部再建のために演劇部に入部し ――そして、いきなり主役の片方を任されることになる。
地元に伝わる、とある都市伝説を題材とした、オリジナルの演目。
沙夜先輩の書くその演目には、確かに俺も興味を惹かれて――

慣れない練習に、俺を振り回す声、日々、深まる秋の気配に包まれて、
大して気にも止めなかったモノクロの世界が、 緩やかに彩られてゆく。

彼女たちとの関わりの中で――
秋雨の幕があがる頃、俺は――俺たちは、いったい、どんな景色の中にいるだろうか――

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