蜘蛛女の楽園

 僕の初恋の相手は、蜘蛛女だった。
 全123ページの濃密ボリュームで贈る、蒼肌巨乳蜘蛛女お姉さん×ショタ少年の人外純愛おねショタストーリー。

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 修学旅行のバスが事故に遭い、謎の光に包まれ異世界へと転移してしまった『僕』。
 だがそこは理想の楽園とは程遠い、雪が降りしきる荒涼とした過酷な地であった。
 
 クラスメイトが次々と命を落とし、僕も野生動物に襲われ絶体絶命に陥っていたところで、蒼肌の蜘蛛女に救われる。
 彼女の名はシュノリューネ。そして僕は、彼女に恋をした。

「僕も……蜘蛛のお姉ちゃんの所に、連れて行ってもらえませんか?」
「……それは、ダメ。私は、ボウヤが思っているような心優しい蜘蛛女さんなんかじゃないから。綺麗な思い出だけを残して旅立ってくれた方が、私にとっては幸せよ」

 彼女は僕に防寒具と食料を与え、人間がいる土地まで案内をしてくれた。
 彼女との別れは辛かったが、そうして僕はこの森を生き延びることができた。

 しかし、異世界の人間たちの元に辿り着くと、僕は現地の軍によって罪人として捕らえられてしまった。
 異世界転移者は、その存在自体が重罪とされていたのだった。
 強制的に兵役に就かされた僕は、厳酷な訓練と虐めを受け続ける地獄のような毎日を送ることになる。
 唯一の希望は、いつか生きてシュノリューネと再会すること。それだけを胸に、僕は煉獄を耐え続ける。

 転機はある日突然訪れた。
 兵士たちに下された、ひとつの任務。それは、僕とシュノリューネが出会った、蜘蛛種族の暮らすあの森の掃討。
 逆らえば銃殺刑。僕は泣きながら銃を握りしめ、重武装の兵士たちと共に森を進軍する。

 けれども僕はシュノリューネの力を見誤っていた。
 彼女が、自分は心優しい蜘蛛女なんかじゃないと言っていた意味を、ようやく僕はそこで思い知ることになる。

 現世で辛いイジメを受け、異世界でも悲惨な目に遭い続ける少年が、決して手放さなかった一途な愛の結末は。 

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