アウラウネの餌

「密着」「蜜」「精神シンクロ」「捕食」「早口」

そんなワードにピンと来たあなたは、ぜひ絶望の中で食べられてください。

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アウラウネ(つぼみ変態型)
出典:王国図書館

アウラウネ(Alraune)は人語を介し、人やエルフ、ときには魔物などを襲う植物の総称。
人の生命力を食べる性質ではあるが、一般的には空気中に漂う魔素などを栄養にして成長す
る。光合成能力を持つものも多いが、カビ類に属するアウラウネ等、一切光合成を行えない
種族も存在する。一般的な植物型のアウラウネは、植物ではあるが、つぼみなどの本体の一
部に女性の体の外見を持ち、人語を喋る。動物の生命エネルギーを栄養に変える術を持って
おり、非常に危険な為、多くはなぞに包まれている。魔障の濃い森に比較的広い分布域を持
つが、まれに、魔障が存在しない普通の森の奥に生息することもあり、エルフや人間が犠牲
になる事故が発生する。第2種危険魔族として指定されており、生息が確認されたら王国へ
の報告義務がある。

【分類】(つぼみ変態型)
目:ナデシコ目
科:マンドレイク科
属:アルラウネ属

アウラウネにはさまざまな種類が存在するが、そのどの種別も危険度が高く、アウラウネに
捕まった人は自力で助かることはほぼ不可能である。外部から救出するしか助かる方法はな
いが、救出された人間はアウラウネの毒により、発情状態に狂わされ、また自らアウラウネ
に取り込まれようとする。アウラウネに3時間以上取り込まれた人間が社会復帰できる可能
性は5%未満といわれている。

つぼみ型アウラウネ、ツル型アウラウネ、球根型アウラウネ、カビ型アウラウネ、粘菌型ア
ウラウネその他様々な種類があり、そのほとんどが解明されていない。

【対策】

通常は森の奥深くに生息するため、発見された場所は危険地区として公示される。
住居地区に近い場所で観測された場合は、生息場所を囲む半径100メートルの木材を、火が燃
え移らないように、伐採し、その後、森ごと焼却処理をする。

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以下、今回生息が確認されたつぼみ型アウラウネについて

捕まえた人間の生命エネルギーを吸い栄養とする。生命エネルギーは、主に精液から摂取す
る。アウラウネの媚薬で餌を興奮させ十分な快楽を与えることでより濃い生命エネルギーを
精嚢に濃縮し、むさぼり吸い尽くしてしまう

人間の言葉をしゃべることはできるが、人間とコミュニケーションする気は一切ない。愛情
がありそうな言葉をかけてくるが、その言葉は、餌に対する感情でしか話しかけていない。
例えば、釣り人が釣った魚に話しかけるように、例えば、トマトの苗木においしいトマトが
熟すようにトマトに話しかけるように、完全に餌としておいしく頂くための価値観でしか会
話を行わない。そのため、全くコミュニケーションは成り立たない。

アウラウネは、森の奥深くに住み、一目見ただけでは、ただの大きな花にしか見えない。だ
が、人間が近づくと、ツルで人間を捕らえ花の中に引きずり込み、花を閉じ、つぼみのよう
になるつぼみの中には、めしべの位置にアウラウネが待ち構えており、閉じたつぼみの中で、
密着した状態で、人間は生命エネルギーを吸われる。

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